第2問 言の葉

私は大学生であるが、実は物書きでもある

大学2年の冬から3年の夏にかけて、短編(と言っても原稿用紙270枚くらいだが)を書いた

 

物を書くというのはなかなか難しい行為で、例えば映像や音楽などが文字に加わればその情景を描くのにそう苦労しない

 

しかし言葉だけだとどうだろう 当然のことながら、情報は文字テクストだけなので文字に全力を尽くさないといけない

正確に伝えるのはもちろんのこと、そこに重層性を色彩を持たせないと上手に伝わらない

 

言葉とはとても脆く、口に出した途端(もっと言えば文字テクストに音声という属性を付け加えたその時から)言葉は失われてく

その美しさや儚さ、或いは幽玄さに気づくのは実際に言葉について、深く考え始めてたからであった

 

好きな人に思いを伝えるときもそう

友だちに何かを言うときもそう

知らない人の前で発表をするときもそう

 

いつも私たちは言葉と生きている

そのある種異質さを認識すると、どうだろう

普段はなんともないような言葉もおもしろく感じるかもしれない