第3問 学ぶとは

私は教育業界や教育に関連する出版社を志望している。(現在就職活動に勤しんでいる)

 

このような業界を志す人に大抵聞かれるのが、学ぶことの意義や勉強することとはどういうことなのか、ということである。

私も随分とこの問いには苦労していて、これを聞かれると厄介なこと聞いてくるなと内心思う。

 

私自身の考えは以下の通りだ。

①学ぶことは自身をよく知ること

②学ぶことは自身の可能性を広げること

③学ぶことで無知の知を自覚できる

 

①について

ぼくは勉強が嫌いだとか勉強が苦手だって言って、学ぶことを拒む人はたくさんいる。(やるとしても英語で言うwilling toのような形でいやいややる人が多い)

そしてひとたび手をつけても、やはり自分には向いてないと言って諦めてしまう人もいる。

ただ私はそういうのも一つの答えなのではないかと思う。換言するならば、自分自身が勉強が苦手なんだと認識することが出来るのだ。(認識と知っているはレベルが違うように思う)

思い込みとして知っていることと実際にやった結果として理解してることには雲泥の差がある。そしてこれはやってみないと知ることができない。

学びとは自身の特性を知ることが出来る最良の機会であると考える。

 

②について

私は国語や英語が比較的得意な一方で、理科や数学と言った理系科目はさっぱりである、とある時までは思っていたが、大学に入り(教養科目の範疇で)学んでみると実は食わず嫌いをしていたことに気付かされた。高校生の頃或いは浪人生の頃にもっと勉強していれば、違う道にも進めたのかもしれないと後悔することもある。

ただ勉学の道に終わりがないのと同様いつから始めたとしても遅すぎることはないように思う。その意味で学ぶことで初めて自分のまだ見ぬ可能性を知りそして広げることができると考える。

 

最後に③だが、

遥かなる学びの道に足を踏み入れると、世界の雄大さとともにまだその世界のほんのひと握りさえも理解出来てないことに気付かされる。そしてそれこそが学ぶことの醍醐味であると思う。いくら学んでも学んでもまだ知らないことが山ほどある、そんなことに幸せを感じることが出来る。

 

教育が出来ることは確かに限界があるのだろう、ただ教育業界を志す人間として思うのは、VUCAワールドにおいて決して知識の授受だけに終止するような授業や書籍は必要ないということだ。

興味を知識に、知識を知恵に、知恵を教養に昇華させることが出来るのが教育である。結果ではなく思考の過程に重きを置く、それこそがこれからの教育業界に課せられた使命であると考える。

 

あくまでも私の意見ですのであしからず。