第5問 ブレイクタイム

ここで一つ、私の好きな本を紹介しようと思う。

 

私はかなりの読書家であると自負している。最近は就職活動のためあまり紙をめくれていないが、特に何も予定がない時などは1日に1冊場合によっては複数冊読むことがある。またこれは公開するつもりはないが、書の要約と感想をいつもしたためることにしている。(新書なら600~1000字程度で、小説は感想だけ)

そうしたことをしていると結構な読書量となるが、それでも本のストックは無くならない。(京都大学の表現を借りるとすれば積ん読である)

ちなみに私は速読というものが出来る。出来るというと語弊があるかもしれないが、いずれにせよ一般の人が字を追う速さよりは速いと自負している)

 

 

さて本題の好きな本だが、それは

『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎著)である。

これは私の中での座右の書となっていて、幼い時より幾度となく読み返した本の一つである。具体的なあらすじなどはここでは触れないが、この本で私が得たことは当たり前を意識することの難しさである。

この文章の最大の特徴は、コペルくんという登場人物の経験をおじさんという筆者のアドバイスを一度フィルターにかけることで、あくまでも第三者の立場で論議が展開していくことである。

どのように生きていくべきか、いや生きていきたいか。その問題はおそらく人生を通して考えていくべき向かっていくべき問題であろうが、そうした単純だが奥深い問いを投げ掛けてくれる。

問いがあるだけで随分と、普段の人生は艶やかかつ鮮やかになると私は信じている。

 

大学生のうちに、いや出来れば思春期の頃の貴方に読んでいただきたい本である。